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ホームページ制作のSEO対策|制作時に決める要件と制作会社の選び方

ホームページ制作のSEO対策|制作時に決める要件と制作会社の選び方

「ホームページをリニューアルしたのに、検索しても自社のページが出てこない」という悩みは、公開後の記事不足だけが原因とは限りません。

URLの付け方や見出しの組み方、スマートフォンでの表示速度は制作時の設計に大きく左右されます。公開後に変えようとすると、URLの構造やCMSの仕様によっては広い範囲の改修が必要になります。

対象は、ホームページの新規制作やリニューアルを控え、制作会社に見積もりを取り始めた担当者です。制作時に決めたいSEOの要件と見積書の見方をまとめました。

ホームページ制作の段階で設計しておきたいSEOの要素

ホームページ制作の段階で設計しておきたいSEOの要素

SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)の施策には2つの種類があります。記事の追加や外部サイトからのリンク獲得のように公開後に積み上げていくものと、制作時に骨組みとして組み込むものです。

次の5つは後者にあたります。作り方によっては、公開後に手を入れるとURLの変更や多くのページの改修が伴います。

URLとディレクトリの設計

URLは公開後に変えると旧URLからの転送が必要になるので、付け方のルールを制作時に決めます。

Googleが推奨しているのは、ページの内容がわかる単語を使ったURLです。たとえば /service/seo/ なら中身を推測できますが、ランダムな英数字だけのURLではページの内容が伝わりません。

数千以上のURLがあるサイトでは、似たテーマのページを同じディレクトリにまとめるとGoogleがディレクトリごとの更新頻度を学習しやすい、とも案内されています。

将来そこまでページを増やすなら、テーマごとのディレクトリの分け方も制作時に決めます。

ページごとのtitleと見出しを編集できる仕組み

検索結果に表示されるタイトルは、ページのtitle要素やページ内の見出しなどを使って自動的に作られます。

Googleはすべてのページにtitle要素を設定し、具体的でわかりやすい文言にすることを推奨しています。制作会社に依頼したいのは、担当者がページごとにtitleと見出しを書き換えられる作りです。

CMS(Content Management System、ホームページを更新する管理システム)で書き換えられれば、公開後の表示状況に応じて、制作会社に頼まずにすぐ修正できます。

スマートフォンでの表示

Googleは、スマートフォン用のクローラーで読み込んだモバイル版のページを、インデックス登録と順位付けに使っています(モバイルファーストインデックス)。

そのため、スマートフォン版でパソコン版の文章や画像を省く作りになっていると、Googleが取得できる情報が減り、検索からの流入が減る可能性があります。

Googleは、実装と維持が最も簡単な方法としてレスポンシブデザインを推奨しています。これは同じURLで同じHTMLを配信し、画面幅に合わせて表示を変える方法です。

制作会社には、この方法でスマートフォンでもパソコン版の文章や画像を省かずに表示する作りを依頼しましょう。

表示速度・操作への反応・画面の安定性

表示速度と操作への反応の速さ、画面の安定性については、Googleがコアウェブバイタル(Core Web Vitals)として次の目安を示しています。

  • LCP(Largest Contentful Paint、最も大きな要素が表示されるまでの時間)は2.5秒以内
  • INP(Interaction to Next Paint、操作してから画面が反応するまでの時間)は200ミリ秒未満
  • CLS(Cumulative Layout Shift、ページの利用中に起きる予期しないレイアウトのずれ)は0.1未満

これらの数値は、GoogleのPageSpeed Insightsでモバイルとパソコンのそれぞれについて見られます。ただし、実際の利用者のデータは、そのページかサイト全体に一定の利用がある場合にしか表示されません。

公開前に使えるのは、制御された環境で測るラボデータのLCPとCLSです。INPを含めた実際の状況は、利用者のデータが十分に集まった公開後に、Google Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートで追います。

どのページをどのツールで測り、どの数値に届かなければ公開前に直すのか。制作会社には先にこれを聞き、見積もりに書いてもらいます。公開後も利用者のデータが表示されないときの測り方も、このとき相談します。

メニューと内部リンクの作り

Googleがリンクをたどれるのは、原則としてhref属性を持つaタグで書かれたリンクだけです。

スクリプトで画面を切り替えるだけのボタンでメニューを作ると、Googleが下層ページを見つけられない場合があります。メニューのリンクをGoogleがたどれる形で実装しているかを、制作会社に聞きます。

制作会社に依頼する前に決めておく3つのこと

制作会社がSEOに詳しくても、どのサービスを優先して誰に見つけてほしいのかは発注する側の事業方針で決まります。見積もりの前に、次の3つを社内でまとめておきます。キーワードとページ構成は仮案で構いません。調査や設計まで制作会社に頼むなら、その費用も見積もりに含めてもらいます。

1つ目は、検索から集客したいページごとに狙うキーワードです。サービス名だけでなく、見込み客が困ったときに入力しそうな言葉を、1ページに1つずつ割り当てます。

横浜の税理士事務所の例では、トップページに「税理士 横浜」、相続のページに「相続税 相談 横浜」、法人のページに「法人 税理士 顧問料」という割り当てです。

同じキーワードを複数のページに割り当てると、検索結果に出したいページがどれなのかが制作会社にも社内にも伝わりにくくなります。キーワードの調べ方は、次の記事で手順を解説しています。

▶︎関連記事:SEOキーワード選定の完全ガイド|選び方・調査ツール・優先順位の付け方

2つ目は、サイトの構造です。トップページやサービス紹介・料金・事例・会社概要・問い合わせといった必要なページを、階層がわかる形で一覧にします。検索から集客したいページには、1つ目で決めたキーワードも書き添えてください。この一覧に沿って、制作会社はURLとメニューを設計できます。

3つ目は、公開時の設定と公開後の更新を誰が担うかです。公開日には、Google Search Consoleへの登録と、サイトマップ(Googleにページを見つけてもらう方法の1つ)の送信を誰が行うかを決めます。

公開後に主要なページがGoogleに登録されたかを誰がいつ調べるかも決めれば、「検索しても出てこない」状態に早く気づけます。

公開後の記事の追加を社内で行うのか、制作会社やSEO会社に任せるのかが決まらないと、CMSに必要な機能と保守契約の範囲も決まりません。

SEOに強い制作会社を見分ける見積書のチェックリスト

SEOに強い制作会社を見分ける見積書のチェックリスト

提案書に「SEO対策済み」と書かれていても、何を含むかは会社によって違います。見積書と提案書を受け取ったら、次の項目が作業として書かれているかを見ます。

確認項目見積書・提案書で確かめること
キーワードとページ設計ページごとの狙うキーワードを制作会社も一緒に設計するか
titleと見出しページごとにtitleと見出しを編集できるか、初期のtitleとmeta description(検索結果の説明文に使われることがある要約)を誰が書くか
URL設計URLの付け方のルールを提案書に書いているか
スマートフォン表示スマートフォンで文章や画像の欠落、操作上の問題がないかを確認する範囲を示しているか
表示速度コアウェブバイタルの目標値と、公開前に測る方法を示しているか
内部リンクメニューやボタンのリンクを、Googleがたどれる形で実装するか
リダイレクトリニューアル時に旧URLから新URLへの転送表を作るか
計測の設定Google Search ConsoleとGA4(Googleアナリティクス4)の設定を含むか
公開後の保守更新作業とSEOの改善が保守契約に含まれるか、別料金か

見積書に書かれていない項目は、含まれるのか別料金なのかを制作会社に聞いてください。

この表に「含まれる作業の範囲」と「別料金の有無・金額」の回答欄を足して各社に記入してもらえば、複数社の条件をそろえて比べられます。

どの会社も同じ項目を含むと答えたら、優先したいサービスを1つ伝え、どの検索語を狙ってどのページで説明するかを理由つきで提案してもらいます。

SEOへの理解の差が出るのは、その提案の中身です。制作会社の比較の進め方は、次の記事でも解説しています。

▶︎関連記事:信頼できるWebサイト制作会社の選び方|比較・見積もりのポイントを解説

制作会社に任せる範囲と公開後に担う範囲

制作の契約に、公開後の更新や改善まで含まれるとは限りません。

公開後は、Google Search Consoleの表示回数とクリック数をもとに、記事を足すページやtitleを見直すページ、技術的な修正が必要なページを選ぶ作業が続きます。

この作業を自社で担うのか、制作会社の保守契約やSEO会社に任せるのかは、担当者と開始時期まで含めて発注時に決めます。決まっていないと、公開直後は誰も手を付けない期間になりかねません。

制作とSEOの両方を1社に頼む場合は、公開前の設計段階からSEOの担当者が入るかも聞きます。

リニューアルで順位を落とさないための注意点

リニューアルで順位を落とさないための注意点

リニューアルでURLが変わる場合は、旧URLへのアクセスと評価を新URLに引き継ぐ手当てが必要です。Googleは、URLの変更を伴うサイト移転について次の点を案内しています。

  • 旧URLから新URLへは、301や308などサーバー側の恒久的なリダイレクトで転送する
  • 転送を何段も重ねず、旧URLから最終的な新URLへ直接転送する
  • リダイレクトはできるだけ長く、一般的には1年以上残す

旧サイトで検索から人を集めていたページの転送が漏れると、旧URLにアクセスした人を新しいページへ案内できず、それまで得ていた訪問や問い合わせを失いかねません。

公開前に旧URLの一覧を出し、新URLとの対応表を作ってから切り替えましょう。ページを統合する場合は内容を引き継ぐページを転送先にし、対応するページがない旧URLは別の欄に書き出して、制作会社と扱いを決めます。

▶︎関連記事:サイトリニューアル時のSEO対策まとめ|順位を落とさないための注意点と手順

まとめ

見積もりを取る前に、狙うキーワードとページの一覧、公開後に誰が更新するかを社内で決めましょう。

見積書が届いたらチェックリストの9項目と突き合わせ、書かれていない作業は含まれるのか別料金なのかを制作会社に聞きます。リニューアルでURLが変わるなら、旧URLと新URLの対応表を作る作業が見積もりに入っているかも確かめてください。

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